ご使用前に
ガラス瓶は高温で吹製され、検査後箱詰めされていますので特別不潔な環境に置かれているわけではありません。しかし段ボー ルの紙粉や埃を防ぐような形態の梱包ではございません。また瓶は徐々に表面の曇りも発生してきます。そのため食品に使用されるガラス瓶はご使用前に必ず洗浄して下さい。
保存性の良い内容物であれば洗浄は水洗いで十分です。
消毒方法に関しては煮沸やスチームによる熱殺菌が一般的ですが、消毒の必要性に関しては内容物と照らし合わせて個別にご判断下さい。
ガラス瓶の取り扱い温度について
食品用のガラス瓶はソーダガラスという材質であり、耐熱ガラスではありません。耐熱ガラスでないということは高温に弱いということではなく「温度差に弱い」ということです。40度以上の温度差にさらされると割れる可能性が有るということであり、決して高い温度に耐えられないということではありません。勿論800度にもなると溶けてしまいますが、一般に食品を取り扱うような温度であれば全く問題ございません。
温度差での割れを防ぐためには40度以上の温度差を避けることが必要です。例えばジャム瓶を煮沸消毒するのであれば水またはぬるま湯から徐々に熱していかなければいけません。いきなり熱湯につけると割れる可能性が有るからです。
同様に90度のジャムを充填するのであれば、ジャム瓶はあらかじめ50度以上に予熱されている必要があります。もし充填前にジャム瓶を煮沸消毒するのであれば、冷えないうちにジャムの充填もしてしまうのが二度手間にならず理想です。また高温のジャムを充填した直後や高温殺菌の終了直後に強制的に冷却する場合はいきなり水に浸してはいけません。一度50度程度のお湯に浸して温度を下げ、そののちに水で冷やします。
ガラス瓶の再利用について
ガラス瓶は一升瓶やビール瓶の様な規格もののリターナブルびんでなくても何度でも洗って再利用できます。もちろんジャム瓶等も再利用可能です。但し極端に汚れが固着したものや毒性のあるものを入れていたガラス瓶は廃棄して下さい。廃棄時は必ずお住まいの自治体の定めに従って分別し資源化物としてリサイクルをお願いします。
キャップに関しては基本的には使い捨てですが、自家用であれはパッキンのへたり具合や匂いの移り具合等で個別にご判断ください。追加・交換用のキャップは1個からでも販売しております。